今年のドラフト新加入選手については
ドラ1の下村は取り上げましたが
それ以外の選手には特に触れて
いませんでした。
ドラフト会議(阪神タイガースドラフト
1位下村海翔) – 阪神ファンのFIREブログ (yukuri-fire.com)
ところが岡田監督はドラ1の下村より
2位で指名した椎葉の方を即戦力として
評価している旨のコメントがありました。
そこで今回ドラ2で阪神に入団した椎葉を
少し掘り下げてみようと思います。
椎葉投手のプロ入りまでの簡単な経歴
徳島インディゴソックス入団まで
(社会人野球の)ミキハウスで3年間
プレーしていたものの、公式戦の登板数が
1試合でした。
春先に徳島インディゴソックスに入団した
時点ではストレートが最速148km/hでした。
それがこの1年間で最高球速を11km/h
更新してMAX159キロの投手に成長しました。
徳島入団後にウエイトトレーニングを
本格的に取り組むようになり、球速を
上げるために必要なプログラムを工夫した
ことが成功の要因です。
阪神ドラフト2位・椎葉剛 “虎の次世代
守護神候補”が1年で球速を11キロアップできた
理由 一度は野球を諦めかけた男が徳島で得た
「圧倒的なパワー」<徳島インディゴソックス
ドラフト指名6人全員インタビュー①>
(高校野球ドットコム) – Yahoo!ニュース
椎葉投手の特徴
こちらが今季の椎葉投手の成績です。
まず目を引くのが、打者の左右別成績です。
いずれも被打率が1割台と安定した
成績なのは魅力です。
また被本塁打が0で、被長打率が左右の打者
どちらに対しても.210台と打たれても
長打になりにくいのがポイントです。
被長打率.210 この数字がどれほど
すごいのか。以下のNPBデータがあります。
プロ野球 ヌルデータ置き場f3 – 投手成績
救援投手成績一覧 (Central) – (nf3.sakura.ne.jp)
総合成績の「被打率.150」はNPBでは
佐々木朗希の今季被打率に相当し
「奪三振率 11.77」は中日のライデル・
マルティネスに近い数字です。
椎葉投手のウイークポイント
ここまで打者をよく抑えているデータが
並んでいますが、実戦で注意しなくては
ならない弱点はどこにあるのか?
ストレートの球速帯が現在よりも遅かった
前半戦は除外するとして、後半戦で
失点した 6/24・7/7の2試合を動画で
実際に検証してみましょう。
2023.6.24 四国アイランドリーグplus
2023シーズン公式戦 愛媛MPvs徳島IS
18時試合開始 (youtube.com) 3:29:30~
【ライブ】徳島インディゴソックス VS
香川オリーブガイナーズ 2023.7.7 –
YouTube 1:59:20~
対左打者の成績データ表にもあるように
左打者に四死球を多く出す傾向があります。
(左打者の出塁率も3割を超えています。)
動画で確認すると、対左打者には
スライダーの精度が対右打者と
比べてキレ・制球が少し落ちるのが
気になります。加えてその日の
ストレートの状態によって、
2-3カウントまで持ち込まれると
苦しい投球になる傾向があるかな
という印象でした。
なお今回、椎葉投手を調べるにあたって
【阪神2位】159km/h右腕「椎葉剛」を
知るにはまずこれを読め!|
【公式】徳島インディゴソックス (note.com)
を引用させていただきました。
まとめ
文章内では言及しませんでしたが、
「得点圏被打率」「フィールディング」に
関しても特に懸念されるものはなく
実戦的なメンタルの部分も即戦力に近い
資質を備えていると思います。
阪神でのシーズンに入ってからの運用は
対右打者にはしっかりとした内容のある
組み立てで打ち取れているため、即戦力と
して期待できるのはないでしょうか。
現役ドラフトで巨人に移籍した馬場の
代わりとして1軍の戦力になってくれると
思います。
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