一般的に時価総額の計算式として
時価総額=現在の株価×発行済み株式数であるので
下記のように企業Bの方が株価が上だからといって
時価総額も企業Bが上とは限らない。
引用 いろはに投資 | スマホ時代の投資・企業分析メディア (bridge-salon.jp)
時価総額と株価の関係について教科書通りに説明すれば
こうした形になりますが、私個人のエピソードを交えて
具体的に踏み込んで説明したいと思います。
今年の3月に投資情報サイトのマネーポストでこのような記事が出ました。
↓
大谷翔平フィーバーは意外な形で株式市場に波及 なぜか“大谷工業”に投資家殺到し株価4倍に | マネーポストWEB (moneypost.jp)
当時日本はWBC開催期間中であり、私も後学のため(と個人的な興味で)
株価仕手化の初動であった大谷工業を200株だけ少し購入しました。
このとき大谷工業の株価はWBCの大谷翔平の打席中に夜間PTSで数百円単位で
変動するほど株価が大きく動きました。PTSでもこれだけ動くのですから
ザラ場は言うまでもなく記事の通りWBC期間だけで株価は数倍規模で変動しました。
さて野球関連の大イベントによる株価の変動は通常は年に1回あれば
同じ年にもう1回あることは考えにくいのですが
大谷翔平フィーバーの半年後 阪神優勝という大イベントが発生します。
しかし、阪神優勝日の試合中の阪急阪神ホールディングスの
夜間PTSの変動はせいぜい50円以内に留まりました。
なぜこのようなことになったかというと時価総額と発行株式総数が
理由です。以下 大谷工業と阪急阪神ホールディングスの比較です。
大谷工業
・時価総額 5,117百万円 (2023 10/17現在) 発行済株式数 780,000株 (〃)
阪急阪神ホールディングス
・時価総額 1,160,032百万円 (〃) 発行済株式数 254,281,385株 (〃)
株価は大谷工業6560円・阪急阪神ホールディングス4562円(2023 10/17現在)
にもかかわらず発行済株式数が大きく異なるため、時価総額は数十倍の差があります。
時価総額が大きいと何か株価に影響を与える材料が出ても、株価は大きく
変動しにくくなります。阪急阪神ホールディングスが大谷工業ほど
株価が変動しなかった主な理由です。最後に補足すると、発行済株式数が
多い銘柄はストップ高になりにくいというのも投資の一般論として言えます。
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