【米国株】暴落はベアETFではなくTMF(TMV)を買う理由【初心者必見】

日本株・米国株

本題に入る前に、「ベアETF」とは
何かを説明しようと思います。
「ベアETF」は通常の市場の動きとは
逆の動き
をします。

例えば、米国株の半導体に3倍の
レバレッジをかけたベアETFである
SOXSは、SOXLに構成されている
半導体銘柄が下がった場合は
SOXSは上がります。
(SOXSと反対の動きのETFがSOXL)

なおこの記事で説明するベアETFとは
レバレッジ入りの米国株ハイテクのこと

レバレッジがかかっていない1倍の
ベアETFは対象外とする。

米国株のベアETF(TECS・SOXS)はなぜ危険なのか?

ベアになじまないNASDAQ長期チャート

まず大前提として押さえておきたいのが
米国株の成長を牽引するハイテクの
総合指標であるNASDAQは短期的な
下落はあっても、10年~20年単位
あるいはそれ以上の時間軸のスパンでは
右肩上がりで上がり続ける
ということです。

下の図は1990年以降のNASDAQ
チャートです。

NASDAQ総合指数(ナスダック総合)
(NASDAQ Composite Index)
【IXIC】の株価チャート – 株探(かぶたん)
|米国株 (kabutan.jp)

TECS・SOXS の恐るべき実態

このようにアメリカの先進ハイテク企業を
包含しているNASDAQは右肩上がりで
上がり続けています。であれば・・・

①NASDAQのハイテク企業の中
でも特に優れた業績と安定した成長を兼ね
備えている企業を構成銘柄とするTECLの
ベアETF版であるTECS


②21世紀の米国のイノベーションの推進力と
なっている半導体の主要企業を構成銘柄と
しているSOXLのベアETF版であるSOXS


の長期チャートはどうなるかお察しの通りです。

Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF
(Direxion Daily Semiconductor Bear
3X Shares)【SOXS】の株価チャート –
株探(かぶたん)|米国株 (kabutan.jp)

Direxionデイリー・テクノロジー株ベア
3倍ETF (Direxion Daily Technology
Bear 3X Shares)【TECS】の株価チャート
– 株探(かぶたん)|米国株 (kabutan.jp)

今から15年前は4000000とか20000000の
ような途方もない株価ですね・・・・
それが現在は1桁
です。

基本レバレッジをかけたベアETFはハイテク株
だけに限らず、「減価」という共通の現象が
あります。このためベアETFは長期的なスパン
では下がっていく傾向
があります。
「減価」の意味は下記リンクを参照。

逓減とか減価って何? / 大和アセットマネジ
メント株式会社 (daiwa-am.co.jp)

TECSやSOXSは「減価」の影響で下がりやすい
のに、その上NASDAQの右肩上がりの長期
トレンドが重なる
ので、相場の判断で裏目を
引いてしまうと1年以上の塩漬けは助からない

危険性があります😰

それでもベアETFに投資したくなったら?

どのようなときにベアETFに興味を持つのか?

米国株は取引のたびに手数料
かかります。そのため
米国株投資だと・・・

・上昇トレンド以外のとき、高配当株投資や
個別株を薄利で利確するしかないのは
割に合わない。

・だから大きく利益を狙えそうなレバレッジが
かかったベアETFに投資
したくなる

という声もあると思います。

米国債ETF TMF・TMVという存在

そこで米国株ではなく米国債のETFである
TMF・TMVに着目
します。
TMFについては過去の記事があるので
下記を参照してください。

【米国株】TMF 買い場到来か!?(前編)
【利下げ開始】 – 阪神ファンのFIREブログ (yukuri-fire.com)

【米国株】TMF 買い場到来か!?(後編)
【利下げ開始】 – 阪神ファンのFIREブログ (yukuri-fire.com)

もう一方のTMFとは反対の動きをする
米国債の3倍ベアがTMV
です。
TMFと反対の動きということは
TMVは利上げ局面や長期金利が上昇
しているときに株価が上がる

ベアETFですね。

Direxionデイリー20年超米国債
ベア3倍ETF (Direxion Daily
20+ Year Treasury Bear 3X Shares)
【TMV】の株価チャート – 株探(かぶたん)
|米国株 (kabutan.jp)

TMVは取引が開始された2009年以降
リーマンショックやコロナショックの
影響もあって、2021年までは利下げ
局面・金利横ばいが多かった
です。

そのため直近までは右肩下がりで
下落していましたが、2022・2023年の
利上げ局面は上昇トレンド
に転じています。

TMF・TMVの実践的な投資法

TMFとTMVを使い分ける投資法
TMFの過去の記事でも言及した
Fed Watchツールを使用することで
可能
になります。

Fed WatchツールでFRBが正式に利上げ
(または利下げ)発表する前
に利上げ
(利下げ)気運が相場の空気として
高まっていることが読み取れます。

この方法を駆使して、FRB正式発表前に
相場の気運を見てTMF or TMVに投資

する。そして、FRBが正式に発表してから
1週間くらいでTMF or TMVを売却
する。

こうした投資法であればレバレッジが
かかったベアETFのTMVでもある程度
安全に投資
ができます。

補足

TMFの過去の記事があるので
前置きの説明を若干省略しましたが

TMF=利下げ局面で株価が上がる
(例えばリーマンショックやコロナ
ショックのようなリセッションが発生。

FRB緊急利下げ正式発表前後で
株価が大きく上がる傾向)

TMV=利上げ局面で株価が上がる
(直近の相場のように大きく利下げ
した影響で、金余りの超好景気。
そのため長期金利&物価が急騰したため
インフレを抑えるため急ピッチの利上げ。
FRB利上げ正式発表前後で株価が上がる)

という構図を念のため書いておきます。





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